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2011.11.24 変態ヒロイン羞恥淫欲晒し  # 3-3 『真実』
変態ヒロイン羞恥淫欲晒し 門馬小絵の場合
短編 # 3-3 『真実』


お母さんの仇…絶対に…
今度こそ…敵はあの男、白衣の青年かもしれない…
私ひとりだって、絶対に倒してみせる…

今回の討伐にかける小絵の気持ちには鬼気迫るものがあった。戦いに集中するため、その場所へはひとりで向かうと告げ、サポートは一切断った。
夕刻。調査によって判明した、その半妖が堂々と住み着いている街外れの廃ビルへと辿り着いたとき、小絵はその覚悟によって心身ともに最高の状態を迎えていた。

周りから隔絶されたようにひっそりと建ち、放置されたまま朽ち果てている雑居ビルの成れの果ての姿。時間が止まったまま手入れのされていない外観は醜く汚れ、そこが人間から見放された場所であることを物語っていた。

まるで半妖の巣…醜い場所…
すべて…消滅させる…私は絶対に負けない…
変身!


眩い光と共に、小絵はジャスティレイファーの強化スーツに身を包む。
その光の気配を感じ取ったのか、廃ビルの中はにわかに騒がしくなり、早くも数匹の雑魚半妖が、入り口からワラワラと溢れ出てくる。

「ンギギギギィ」
「覚悟!」
「グウアアァッ」

小絵が走りだし攻撃を仕掛けると、為す術なく雑魚半妖たちは消滅する。
入り口を突破。廃ビルの中へと踏み込む。
中には更に数十匹の雑魚半妖たち。小絵の周囲を取り囲む。

「ングググ…ジャスティレイファーめ…終わりだ」
一斉に飛びかかる雑魚半妖。そのすべてを一蹴する小絵。
「たぁああっ!」
「ンギャァアア」
ズシュゥーー。全ての半妖が倒される。
「こんな程度? 私は負けないっ!」
すぐに階段を登り、雑魚半妖を倒し続けながら、最上階を目指す。

上から、禍々しい半妖の気配を感じる… たとえ罠だろうと… 
私は…あの男を、倒す


廃ビルの最上階は異様な姿に変貌していた。元の壁が見えなくなるほど、まるで半妖の内蔵のように肉壁が辺りと同化し、グロテスクな形状となっている。そして……、禍々しい気配。小絵は部屋の中へと突入する。

「こんなところまで何の用?」
イマドキ風の格好をした若い男性が、部屋の中心に座っている。気配は間違いなく半妖。だが、あの白衣の青年では無かった。
「今回も…違った…」

「あれ…誰か探してたの? おねーさん」
チャラチャラとした雰囲気ではあるが、間違いなく半妖としての実力は今までの相手以上。決して油断せず、慎重に間合いを取る。
「罪のない女性たちを…絶対に許さない」
「女性たち? ああ…アレね。ちょっと手は加えさせてもらったけど、みんな楽しくやってるよ」

男が壁のほうを指差すと、肉の壁が蠢き隣の部屋と繋がる。
その部屋では、信じられない光景が繰り広げられていた。

数十人と集められた女性たちが、みなそれぞれ身体の一部を醜く改造され、裸で絡みあい快楽を貪っている。股間に男性器状のモノを生やされた女性、乳房が上半身より大きく膨らんでいる女性、乳首が指ほどの大きさになっている女性…それらを舐め合い、扱き合い、出し入れし合う。絶え間なく漏れ聞こえる卑猥な音、淫らな嬌声と、絶頂を告げる叫びがあちこちから断続的にあがっていた。
「あぁ~~~~イクゥ~~~ん、またイク~ッ」


「なんてことを…」
「キミのお仲間もいるみたいだけど?」

目を凝らすと、確かに素質者で訓練生だった女の子が、別の女性と絡み合い恍惚の表情を浮かべてしまっている。

なんで…どうして…
こないだの事件といい、何故皆、そうも簡単に半妖なんかの手に…
どれだけ必死の思いで私が…お母さんが戦ってきたと…


小絵は拳を握りしめ、プルプルと震わせる。
「早苗お母さん…私は…負けない」
自分の決意を確認するように、呟く小絵。
そして…目の前の半妖に向かって一歩を踏み出す。

その時。
目の前の半妖が、あまりにも残酷な一言を発した。

「あぁ…キミかぁ。お母さんが…くくっ…。同じじゃん」
「なに…っ!?」
お母さんを、知ってる?

半妖の言葉などに耳を貸すつもりは無かったし、今までも話など聞く前に全て倒してきた。だが、その一言は無視するにはあまりにも意味深だった。
「同…じ?」
「白衣のヤツの持ちもんだっけ、あの退魔師は…」
「何を…言ってるの…?」
「あれぇ? 知らないはず無いよね? キミは見たんでしょ? あの女退魔師の本性…」

小絵の心臓の鼓動が早くなり、脚が震えだす。
「何を…言ってる…言うな…言うなっ」
「あれはいい獲物だったよねぇ。白衣のヤツに肉体改造されて…」
「言うなぁ!」
「退魔師のくせに専用肉便器に堕ちて…」
「言わないでっ!!」

混乱する感情を制御できずただ叫びながら、小絵はハッキリと、自ら封印していた記憶を蘇らせていた。あの日、あの夢に見る光景の続きを。


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「逃げて、小絵。逃げなさいっ!」
女性の前方には、白衣をまとった青年の姿。
「お母さん!」
「私は…大丈夫。絶対に負けない。だから小絵、アナタは逃げて!」

必死で駆け出すと、少し逃げたところで木陰から様子を伺っていた。
そこで見た光景。それは、すぐにでも忘れたくなるほどおぞましいものだった。

白衣の男から伸びた触手が、母の身体にまとわりつき、退魔師の装束を脱がせていく。一切の抵抗をする様子もない母。どうして? そう思う間もなく、その理由はすぐに分かった。易々と近づく白衣の男。母は、裸で男の足元にかしづくと、あろうことか半妖である男の足に奉仕するように、舌を伸ばし始めたのだ。

打ちのめされるようなショックに、小絵はその場から離れられずにいた。

交わされる卑猥な言葉と、はしたなく浅ましすぎる母の痴態。よく見ると母の身体は既に通常の女性とは違う形に改造されており、白衣の男にいいように弄ばれながら、何度も惨めな言葉で隷属を示しては懇願し、絶頂の叫び声をあげていた。
まだ幼かった小絵にも、その意味するところは理解できた。

決して見たくなかった、母親も見せたくなかったであろうその痴態と変態行為をまじまじと眺めながら、小絵は身体を熱くし、甘い疼きを感じていたのだった。


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目の前の半妖は、ニヤニヤと笑みを浮かべながら、言葉を投げかけてくる。
「キミも、したいんじゃない?」
「……」
「母親と…同じように…」
「ちがう…私は…違うっ!」
振り切るように、かけ出す小絵。思い出してしまった忌まわしい記憶を消し去るかの如く、目の前の敵にすべての力で攻撃を仕掛ける。
「ちっ」
障壁を張ろうとする半妖。しかし圧倒的な小絵の攻撃が、それを上回る。
「くそっ…ぐあぁああああ!」
半妖は消滅した。

今の今まで封印していた記憶をまざまざと蘇らせてしまった。半妖の下卑た笑みと共に。半妖は倒したものの、小絵は禁忌の記憶に戸惑いを覚えるばかりだった。

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